男女産み分けドットコム男女産み分けドットコムFAMILY DESIGN SUPPORT
読みもの
お知らせ

母親・父親の年齢で赤ちゃんの性別は変わる?

「若い夫婦は男の子が多い」「高齢で妊娠すると女の子が生まれやすい」といった話を聞くことがあります。実際、母親や父親の年齢と出生男女比の関係については、これまで複数の研究が行われています。ただし、研究結果は一致しておらず、年齢から赤ちゃんの性別を予測できるほど確かな関係は確認されていません。この記事では、両親の年齢と出生時の男女比について、現在の研究をもとに分かりやすく整理します。

基礎知識

0020.png

両親の年齢と出生男女比の関係

「若い夫婦は男の子が多い」「高齢で妊娠すると女の子が生まれやすい」といった話を聞くことがあります。

実際、母親や父親の年齢と出生児の男女比については、これまでさまざまな研究が行われています。

一部の研究では年齢によるわずかな違いが報告されていますが、別の大規模研究では明確な関連が確認されていません。

現在の研究から、母親や父親の年齢によって赤ちゃんの性別を予測したり、希望する性別を選んだりできるとはいえません。

出生時の男女比は完全な50対50ではない

赤ちゃんの出生時の男女比は、もともと完全な50対50ではありません。

一般的には、女児100人に対して男児がおよそ105人前後生まれ、男児がわずかに多い傾向があります。

そのため、両親の年齢と男女比を調べる場合にも、単純に「男児が50%を超えているか」だけで判断することはできません。

また、研究で年齢による差が確認されたとしても、その多くは集団全体でみた小さな違いです。

統計上の関連があったとしても、個人の赤ちゃんが男児になるか女児になるかを予測できることを意味するわけではありません。

母親の年齢で性別は変わる?

母親の年齢と出生男女比については、研究結果が一致していません。

2010年に公表された約3万5,000件の出生を調べた研究では、出生児の男児対女児比は約1.05でした。

しかし、母親の年齢が上がっても男女比に有意な変化は認められませんでした。父親の年齢や妊娠回数、出産回数についても明確な関連は確認されず、研究者は出生時の男女比は比較的安定していると報告しています。

また、ノルウェーで1967年から2006年までの約220万件の出生を調べた研究でも、母親の年齢と出生男女比との間に、全体として明確な関連は認められませんでした。

こうした大規模研究からは、「母親の年齢が上がれば女の子が増える」と単純に説明することはできません。

2025年の研究では年齢との関連も報告された

一方、2025年に公表された米国の研究では、約5万8,000人の女性から得られた14万6,000件以上の妊娠データが分析されました。

この研究では、3人以上の子どもを持つ家庭について、すべての子どもが男児、あるいはすべて女児となる割合が、完全に偶然で性別が決まると仮定した場合より高いことが報告されました。

さらに、出産を開始した年齢が28歳を超えていた女性では、複数の子どもが同じ性別になる傾向がわずかに高いことも示されました。

ただし、この研究は「年齢が上がると男の子になる」「高齢なら女の子になる」と示したものではありません。

むしろ、一部の家庭では出生児の性別が完全な独立した50対50の確率だけでは説明できない可能性を示した研究です。

研究者も、その背景について年齢による生物学的変化や遺伝的要因などの可能性を挙げていますが、仕組みは明らかになっていません。

父親の年齢で性別は変わる?

父親の年齢についても、研究によって結果は異なります。

デンマークで1980年から1993年に生まれた約81万6,000人を調べた研究では、父親の年齢が上がるにつれて出生児に占める男児の割合が低下する関連が報告されました。

一方、2010年に公表された約3万5,000件の出生を対象とした研究では、父親の年齢と出生男女比との間に明確な関連は認められませんでした。

さらに、米国で2011年から2022年までの約4,620万件の出生を分析した2024年の大規模研究では、父親の年齢が高くなっても、ほとんどの年齢層で出生児の男女比に明確な変化は確認されませんでした。

ただし、父親が70歳以上、75歳以上という非常に高い年齢層では、男児が生まれる割合がわずかに低い関連が報告されています。

このように、「父親の年齢が上がるほど女児が増える」という一方向の関係が確立されているわけではありません。

不妊治療では異なる結果も報告されている

生殖補助医療を受けた人を対象とした研究では、自然妊娠を含む一般集団とは異なる結果が報告されることがあります。

2023年に公表された研究では、生殖補助医療を受けた6,223組のカップルから生まれた8,335人の出生児について、両親の年齢や治療方法などと出生男女比との関係が調べられました。

その結果、父親の年齢を含むいくつかの要因と出生男女比との関連が報告されています。

ただし、生殖補助医療では、通常の体外受精か顕微授精か、初期胚か胚盤胞か、単胎か双胎かなど複数の条件が出生男女比と関係する可能性があります。

そのため、不妊治療を受けた人の研究結果を、そのまま自然妊娠にも当てはめることはできません。

両親がともに高齢の場合は?

母親と父親の年齢を同時に調べた研究もあります。

2009年に大阪の5施設で行われた前向き研究では、自然妊娠による3,049件の出産が分析されました。

この研究では、父親が40歳以上の場合、30~34歳の場合と比べて男児対女児比が低くなっていました。また、母親についても35歳以上のグループで男児対女児比の低下が報告されています。

両親がともに40歳以上の場合には、30~34歳の両親と比較して男児対女児比がさらに低い結果となりました。

ただし、これは約3,000件を対象とした一つの研究です。

より大規模な研究では年齢との関連が確認されていないものもあるため、この結果だけから「高齢の夫婦では女の子が生まれやすい」と一般化することはできません。

なぜ研究によって結果が違う?

出生男女比には、両親の年齢以外にもさまざまな条件が関係する可能性があります。

研究の対象となった国や時代、出産順位、母親と父親の年齢の組み合わせ、自然妊娠か生殖補助医療かといった違いによって、研究結果が変わることがあります。

特に母親と父親の年齢は互いに強く関連しています。

父親の年齢だけが高い集団と、母親の年齢だけが高い集団を十分な人数で比較することは難しく、それぞれの影響を完全に分離することは簡単ではありません。

さらに、生殖補助医療ではIVFかICSIか、どの発育段階の胚を移植したかなども出生男女比と関連する可能性があります。

こうした複数の条件が、研究結果が一致しない理由の一つと考えられます。

出生男女比だけでは受精時の割合は分からない

もう一つ注意したいのが、多くの研究が調べているのは「出生時」の男女比だということです。

出生時の男女比は、受精した胚の性染色体だけで決まるわけではありません。

受精後、妊娠が成立し、妊娠期間を経て出生するまでにはさまざまな段階があります。

そのため、年齢と出生男女比の関連が確認されたとしても、それが受精時にXX胚とXY胚の割合が変化したためなのか、その後の妊娠継続の違いなどが関係したのかを、出生統計だけから判断することはできません。

年齢を男女産み分けに利用できる?

現在の研究から、母親または父親の年齢を利用して希望する性別の赤ちゃんを得ることはできません。

一部の研究では年齢による出生男女比の違いが報告されていますが、別の大規模研究では関連が確認されておらず、結果は一貫していません。

また、違いが確認された場合でも、その多くは集団全体でみた小さな差です。

「若い母親なら男の子」「高齢の父親なら女の子」といった形で、個人の赤ちゃんの性別を予測する医学的根拠はありません。

妊娠する時期を性別のために早めたり遅らせたりする方法も、医学的な男女産み分け法として確立されていません。

現在の研究から言えるのは、両親の年齢と出生男女比の間にわずかな関連がみられる研究は存在するものの、その方向や大きさは研究によって異なり、個人の赤ちゃんの性別を予測できるほど確実な関係ではない、ということです。

無料相談を申し込む