男女産み分けドットコム男女産み分けドットコムFAMILY DESIGN SUPPORT
読みもの
お知らせ

男女産み分けの治療は仕事と両立できる?

体外受精とPGTを利用した男女産み分けを検討するとき、「仕事を続けながら治療できるのか」は気になる点の一つです。治療中は、卵巣刺激の反応に合わせて通院日や採卵日が決まるため、最初からすべての日程を固定できるとは限りません。一方で、治療のすべてに一日休暇が必要になるわけではなく、勤務先の制度や治療段階によっては時間単位休暇や半日休暇などで対応できる場合もあります。この記事では、卵巣刺激、採卵、PGT、胚移植までの各段階で仕事にどのような影響が出やすいのか、2026年9月時点の制度情報も含めて分かりやすく解説します。

基礎知識

Codex 画像 2026年9月4日 17_05_04.png

体外受精・PGTの通院日と仕事への影響を解説

海外の一部地域で、体外受精とPGTを利用した男女産み分けを検討するとき、「仕事を続けながら治療できるのか」は気になる点の一つです。

体外受精では、治療前検査、卵巣刺激、採卵、胚培養、PGT、凍結胚移植など複数の段階があります。このうち、特に仕事の予定へ影響しやすいのが、卵巣刺激中の診察と採卵です。卵胞の発育には個人差があるため、治療開始時にすべての受診日や採卵日を確定できるとは限りません。

一方、すべての治療日に一日休暇が必要になるわけでもありません。検査や通常の診察であれば、診療時間や勤務場所によっては、時間単位休暇や半日休暇などで対応できる場合があります。

この記事では、体外受精・PGTを行う場合に、どの段階で仕事への影響が生じやすいのか、通院日がどのように決まるのか、日本の不妊治療と仕事の両立支援制度も含めて、現在確認できる医学的・制度的情報をもとに解説します。

体外受精の日程は最初から完全には決まらない

体外受精の採卵では、複数の卵胞を発育させるために卵巣刺激を行います。治療中は経腟超音波検査などで卵胞の数や大きさを確認し、卵巣がどの程度反応しているかを評価します。

ESHREの卵巣刺激ガイドラインでは、超音波によるモニタリングによって発育している卵胞の数や大きさを確認し、卵子の最終成熟を促すトリガーの時期を判断するとされています。

採血によるホルモン測定の方法は施設によって異なります。エストラジオール、プロゲステロン、LHなどを測定する場合がありますが、超音波検査に加えてこれらを全員に毎回測定することが必要とされているわけではありません。

卵胞の発育速度には個人差があり、同じ人でも周期によって反応が異なる場合があります。そのため、診察結果によって次の受診日や薬の使用期間、トリガーの日時、採卵日が決まります。

このような理由から、採卵日は治療開始時に完全に固定できない場合があります。

仕事への影響が大きいのは卵巣刺激から採卵まで

体外受精の中でも、仕事の予定を調整する必要が生じやすいのが卵巣刺激から採卵までの期間です。

卵巣刺激では、FSH製剤やhMG製剤などのゴナドトロピン製剤を使用することがあります。自己注射に対応している施設では、自宅などで薬を使用できるため、注射そのもののために毎日通院するとは限りません。

ただし、刺激中には卵胞発育を確認するための診察があります。受診の間隔や回数は刺激法、卵巣の反応、施設の運用などによって異なります。

診察後に次の受診日が決まることもあるため、「毎週○曜日に受診する」という固定した予定にならない場合があります。

仕事との関係では、この期間が最も予定変更の可能性が高い時期の一つになります。

トリガーは採卵時刻と関係する

卵胞が十分に発育すると、卵子の最終成熟を促す「トリガー」と呼ばれる薬が使用されます。

使用される薬にはhCG製剤やGnRHアゴニストなどがあり、刺激方法や卵巣の反応、卵巣過剰刺激症候群(OHSS)のリスクなどによって選択されます。

トリガーを使用する時刻は、その後の採卵時刻と密接に関係しています。そのため、医療機関から指定された時刻に薬を使用します。

勤務時間と重なる場合には、職場や自宅などで自己注射を行うケースもあります。使用方法や時刻は治療を行う施設の指示によって決まります。

採卵日は仕事への影響が大きくなりやすい

採卵では、一般に経腟超音波で卵胞を確認しながら採卵針を進め、卵胞液から卵子を回収します。

施設や本人の状態によって、局所麻酔、鎮静、静脈麻酔などが使用されることがあります。処置時間だけでなく、受付、術前準備、採卵、麻酔や鎮静からの回復確認などを含めると、医療機関で一定時間を過ごすことになります。

鎮静薬や麻酔薬を使用した場合には、その日の自動車運転を禁止するなどの指示が出ることがあります。そのため、採卵日は一日または半日程度、仕事を休むケースがあります。

一方、採卵翌日の勤務について全国共通の基準があるわけではありません。処置後の痛みや出血、腹部膨満感、使用した麻酔・鎮静薬、仕事内容などによって異なります。

デスクワークと、重量物を扱う仕事、長時間の運転、危険機械を扱う仕事では、勤務再開時の条件も同じではありません。

採卵後には体調変化が起こることがある

採卵後には、軽い下腹部痛や少量の出血、腹部の張りなどがみられることがあります。

また、卵巣刺激に対する反応が強い場合には、卵巣過剰刺激症候群(OHSS)が生じる可能性があります。

OHSSでは卵巣が腫れ、腹部膨満、腹痛、吐き気などが現れることがあります。重症になると、急激な体重増加、尿量減少、呼吸困難などを伴う場合があります。

現在の卵巣刺激では、OHSSリスクを予測し、刺激方法やトリガー方法などを調整することで重症化を減らす対策が行われています。

採卵後にどの程度仕事を制限するかは、症状や医療機関からの指示によって異なります。

採卵後の胚培養・PGT期間は通院が少なくなることもある

採卵後は、通常IVFまたはICSIによって受精を試み、胚を培養します。

PGTを行う場合には、一般に胚盤胞まで発育した胚から少数の細胞を採取し、検査機関で染色体などを解析します。

この段階は、卵巣刺激や採卵と比較すると、本人が医療機関へ通院する機会が少なくなる場合があります。

受精した胚の数、胚盤胞まで発育した胚の数、PGTの結果などについて、電話やオンラインで説明を行う施設もあります。一方、対面での診察やカウンセリングを行う施設もあり、運用は医療機関によって異なります。

そのため、採卵からPGT結果が出るまでの期間は、卵巣刺激中ほど頻繁な勤務調整が必要にならない場合があります。

凍結胚移植でも通院日は発生する

PGTを行った胚は、生検後に凍結し、検査結果が出てから別の周期で凍結融解胚移植を行う方法が広く用いられています。

凍結胚移植には、本人の排卵を利用する自然周期や、エストロゲン・プロゲステロンなどの薬剤を使って子宮内膜を準備する周期があります。

自然周期では排卵時期を確認するため、超音波検査やホルモン検査などが行われる場合があります。薬剤を使用する周期でも、子宮内膜の状態などを確認するために診察が行われます。

そのため、胚移植日についても完全に自由に指定できるとは限りません。

胚移植後に長期間安静にする必要はない

胚移植後については、「仕事を休んで安静にした方が妊娠しやすいのではないか」と考えられることがあります。しかし、胚移植後に長時間ベッド上で安静にすることで、妊娠率や出生率が改善することは確認されていません。

ASRMの胚移植ガイドラインでも、胚移植後のベッド上安静は推奨されていません。そのため、妊娠率を高める目的で、胚移植後に長期間仕事を休む必要があるという医学的根拠は確立されていません。

ただし、使用している薬の副作用や本人の体調、仕事内容などによって、勤務方法を調整する場合があります。

不妊治療と仕事の両立を支援する制度がある

2026年9月時点で、日本では厚生労働省が不妊治療と仕事の両立に関する情報や企業向けの支援策を提供しています。

2026年3月には「不妊治療と仕事との両立サポートハンドブック」が公表されており、不妊治療を受ける本人だけでなく、企業の上司や同僚などに向けた情報も掲載されています。

また、不妊治療と仕事の両立に取り組む企業を対象とした「くるみんプラス」「プラチナくるみんプラス」「トライくるみんプラス」などの認定制度があります。

2026年度には、不妊治療や女性の健康課題に対応する休暇制度などを整備し、一定の要件を満たす事業主を対象とする両立支援制度も設けられています。

ただし、こうした国の制度があることと、すべての会社に同じ不妊治療休暇が設けられていることは別です。

不妊治療休暇は会社ごとに異なる

不妊治療のための専用休暇は、すべての会社に法律で一律に義務付けられている制度ではありません。

企業が自主的に不妊治療休暇や特別休暇を設けている場合があり、その有無、有給・無給、取得できる日数、時間単位で取得できるか、必要書類などは勤務先によって異なります。

不妊治療専用の休暇制度がない会社でも、年次有給休暇、時間単位年休、半日休暇、フレックスタイム、時差出勤、テレワークなどの制度が利用できる場合があります。

利用できる制度は、それぞれの会社の就業規則や勤務制度によって決まります。

「不妊治療連絡カード」という仕組みもある

厚生労働省は「不妊治療連絡カード」を公開しています。

これは、不妊治療を受けている労働者が、治療のために必要となる勤務上の配慮などを職場へ伝えるために使用できる任意様式です。

主治医などが治療状況や必要な配慮事項を記載し、本人が企業の人事・労務担当者などへ提出する形で使用されます。

厚生労働省は、このカードを不妊治療を受ける労働者と企業との円滑なコミュニケーションを図るためのツールとして位置付けています。

カードを利用するかどうかや、勤務先でどのように扱われるかは、それぞれの会社の運用によって異なります。

職場へ伝える内容は勤務調整に関係する

体外受精を受ける場合、勤務調整のために職場へ治療について伝えることがあります。

実際の勤務調整で関係するのは、通院が必要であること、受診日が直前に決まる場合があること、採卵などの処置日に休暇が必要になる可能性があることなどです。

一方、治療の具体的な目的や、海外で性別選択を行うことまで勤務先へ伝える必要があるかどうかは、利用する社内制度や提出書類によって異なります。

不妊治療連絡カードも、治療と勤務上の配慮について職場へ伝えるための書類であり、性別選択の希望を申告するための制度ではありません。

海外で治療する場合は渡航日程が加わる

海外の医療機関で採卵や胚移植を行う場合には、日本国内で完結する治療とは別に渡航日程が加わります。

採卵日は卵胞の発育によって決まるため、治療開始時の予定から前後する場合があります。そのため、治療内容によっては渡航日や滞在期間にも変更が生じる可能性があります。

日本で卵巣刺激を行って海外で採卵する場合、日本で採卵して胚や配偶子を海外へ輸送する場合、刺激から採卵・PGT・移植まで海外で行う場合では、必要な渡航回数や滞在期間が異なります。

海外施設の治療スケジュールは、その施設の治療方法や本人の卵巣反応などによって決まります。

パートナーにも仕事への影響が生じる場合がある

体外受精では、女性側だけでなく男性側にも受診や検査が必要になる場合があります。

精液検査、採精、同意手続きなどが必要になることがあり、医療機関によっては初診や治療説明へのパートナーの参加を求める場合があります。

採卵時に鎮静や麻酔を使用して本人が自動車を運転できない場合には、付き添いや帰宅手段の確保が必要になる場合もあります。

どの段階でパートナーの来院が必要になるかは、施設の方針によって異なります。

仕事の種類によって影響は異なる

治療による仕事への影響は、職種によっても異なります。

デスクワークの場合と、長時間立つ仕事、重量物を扱う仕事、夜勤、長距離運転、危険機械を操作する仕事などでは、採卵後や薬剤使用中の勤務条件が同じとは限りません。

卵巣刺激中には腹部の張りなどが現れる場合があります。薬剤による副作用の種類や程度にも個人差があります。

そのため、「体外受精なら何日休めばよい」という全国共通の日数が決められているわけではありません。

男女産み分けの治療は仕事と両立できる?

体外受精・PGTを行いながら仕事を続けることは可能ですが、すべての日程を治療開始時に固定できるとは限りません。

特に予定が変動しやすいのは、卵巣刺激中の診察と採卵です。卵胞の発育状況によって次の受診日やトリガー、採卵日が決まるためです。

一方、胚培養やPGTの結果を待つ期間は通院が少なくなる場合があります。凍結胚移植では、再び子宮内膜や排卵の確認などで受診が必要になることがあります。

日本では、2026年9月時点で、不妊治療と仕事の両立を支援する厚生労働省の情報提供、不妊治療連絡カード、企業独自の休暇や柔軟な勤務制度などがあります。ただし、利用できる制度や条件は勤務先によって異なります。

現在の医学的・制度的情報から確認できるのは、体外受精・PGTと仕事の両立では、長期間一律に仕事を休むことが必要なのではなく、卵巣刺激、採卵、胚移植など各段階で必要になる受診や処置に応じて、勤務への影響が変化するということです。

※制度に関する記載は2026年9月時点の情報です。

無料相談を申し込む